ロープワークの基礎(1)
目 次
項 目 | 概 要 |
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ロープの結び方(1) | オーバーハンドノット、スプリットノット、フィギュアエイト・フォロースルー、フィギュアエイト・オン・アバイト、インライン・フィギュアエイトノット、ダブルフィギュアエイトループ(ラピッドノット)、ボーライン(もやい結び)、クローブヒッチ(インクノット)、半マスト結び(ハーフクローブヒッチ) ダブルフィッシャーマン、テープ結び、シートベンド、ダブルシートベンド、カウヒッチ(ガースヒッチ) |
フリクションノットの結び方 | フリクションノット用ロープの作り方、プルージック、ブリッジプルージック、クレムハイスト、オートブロック(マッシャー)、バックマン・ノット、ターバック・ノット |
簡易ハーネスの装着 | チェストハーネスの装着、シットハーネスの装着 |
記事はあくまでも参考であり、自己の責任において十分に安全を確認した後実施して下さい。
ロープの結び方
オーバーハンド・ノット
スプリット・ノット
フィギュアエイト・フォロースルー(ハーネスへの結び方)
手の長さを利用してロープの長さを測る(ロープの太さによって異なる)8ノットを作り、ハーネスの①、②の2か所にロープ先端を通す。
ロープ先端を8の字の外側→外側→内側に通して、結びをしっかりと絞め、最後に末端処理
ハーネスにロープをセットしたら、必ず末端処理を施すこと。
末端処理の結び目は、フィギュアエイトの結び目に近づけて、
フィッシャーマンズノットあるいはダブルフィッシャーマンズノットで結んでおく。
フィギュアエイト・オン・アバイト(中間や末端の8の字結び)
結び目が、表・裏ともに綺麗に8の字になっていること。結び目をシッカリ絞めて、最後に8の字に近づけて末端処理をする。
インライン・フィギュアエイトノット
ダブルファギュアエイトループ (ラピッドノット)
途中まではダブルフィギュアエイトノットと同じように結び、先端のループをグルリと後ろに回し
通した二重の輪を引いて、シッカリと結び目を絞める。
ポーライン(もやい結び、ブーリン)
オーバーハンドノットの先端を引くと、反対側にループが出来る。このループに、先端をぐるりと下から回して差し込み、
しっかりと結び目を絞める。最後に末端処理を行う。
**** 片手で結ぶ方法 ****
最後に結び目をきつく締め、末端処理を施すこと。
クローブヒッチ(インクノット、マスト結び、巻き結び)
カラビナに掛ける場合。右手の親指を下にして後ろ側のロープをつかみ、
手の平を上にする様に一回ひねり、カラビナに掛ける。
半マスト結び(イタリアンヒッチ、ハーフクローブヒッチ)
懸垂下降などで使用するときはカラビナのゲートの向きに注意する。右手の親指を下にして後ろ側のロープをつかみ、
手を手前に持ってきて(ひねら無いで)、カラビナに掛ける。
ダブルフィッシャーマン
テープ結び
シートベンド
ロープの太さが異なる場合は、細い方を太いほうの輪に通す。バックアップの為に、末端の輪に他方の先端をくぐらせておく。
ダブルシートベンド
カウヒッチ(ガースヒッチ)
フリクション・ノットの結び方
フリクションノットに使用するロープスリングの作り方
ロープスリングが硬いとフリクションノットを作るときにうまくできなくて苦労する。
そこでロープの芯を、長さ方向に3割ほど抜き出して、短く切断し、端面を溶かして固めた後、ダブルフィッシャーマン・ノットで輪にする。そうするとロープが柔らかく扱いやすくなる。
扱い性は非常に良くなるが、強度的に若干弱くなるのは否めない。イタリア製の柔らかいロープも輸入されている。
プルージック結び
ブリッジプルージック結び
利きすぎて動かそうとしても動かないという欠点を緩和。積極的に動かす場合に操作性が良いクレムハイスト(巻きつけ結び、フレンチ結び)
一旦荷重が掛かると、きつく絞まり動かそうとしてもなかなか動かせない。(利点/欠点)オートブロック(マッシャー結び)
レスキュー、安全確保などで多用される。バックマンノット
ターバック・ノット
テントの張り綱など、ロープをピンと張りたい場合に利用できる自在結び結びを握って、前後に動かすことが出来るが、力がかかると固定される。
簡易ハーネスの装着
事故が発生したら、先ず行うのは
(A) 簡易チェストハーネス
(B) 簡易シットハーネス (1)
(C) 簡易シットハーネス (2)
(D) 簡易フルボディハーネス (1)
(E) 簡易フルボディハーネス (2)
(F) ロープを用いた簡易フルボディハーネス
簡易チェストハーネスの作り方
①イラストのように120cmのスリングを持つ
②右側のスリングは右腕に通し、左側のスリングは左腕の脇の下にまわして体の前で交差させる
③左手で持っているほうのスリングを矢印のように通す
④上下に引いて交差部を締め、後ろから回した方の先を、さらに矢印のように輪の中に通す
⑤結び目をぎゅっと締める
この時に、結び目はシートベンドになっていること。
⑥安全環付カラビナをかける
重要:結び目が正しくシートベントになっていること。
簡易シットハーネスの作り方 (1)
120cmのソウンスリングを、後ろから両横と両足の間から前に出し、
後ろから出したスリングを両横から出したスリングの輪に通して前でまとめ
それにカラビナを掛ける。
長さが足りない時は、カラビナの代わりに60cmのスリングでまとめ、オーバーハンドノットなどで
締めつけておくと良い。
動いている時に、下にずれていかないように、有る程度締めつける様にセットする。
簡易シットハーネスの作り方 (2)
120cmのソウンスリングを、後ろから両横と両足の間から前に出し、全体を安全環付カラビナで結束する
ゆるいとずり落ちる。ずれ落ちる場合は、60cmスリングなどを利用して腰に固定する。